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「給食の安全・安心の確保を求める陳情書」の資料
こちらは子どもと未来を守る小金井会議から出した陳情「給食の安全・安心の確保を求める陳情書」についての記録です。
陳情と共に資料の提出をしましたので、解説と共にその資料を公開します。

陳情の資料はこちらです。内容は以下のようになっています。
・資料1 [摂取(量・頻度)の多い食材]
・資料2 [放射能汚染傾向が高い食材]- 測定結果(主に給食へ使用の可能性のある食材)
・資料3 [放射能汚染傾向が高い食材] - 移行や濃縮の懸念条件および傾向
・資料4 [他自治体の給食への取り組み]
・資料5 [セシウムの蓄積と内部被爆]


以下は資料の簡単な説明です。

■資料1 [摂取(量・頻度)の多い食材]
こちらは小学校給食の約1ヶ月間の食品分類別摂取割合です
当市のある小学校のアレルギー対応給食の1ヶ月間のデータをグラフにしたものです。小麦製品が無いのですが、あるひとつの参考値として載せました。牛乳と卵、米の摂取量が多いのが見て取れます。(アレルギー対応給食しかデータを入手できませんでした)このグラフでは、魚介類、野菜などは多品目をひとつのカテゴリーとして扱っておりますが、
米だけは単品で8.5%あります。やはり主食の炭水化物は量が多くなります。
この図にはありませんが、主食がパン、麺類などのメニューでは小麦も比率が高く摂取量が多い食材ということになると思います。
摂取量が多いということは、つまり、その食材の1キロあたりのベクレル値が少量でも、体内に取り込む放射性物質は多くなるということです。


■資料2 [放射能汚染傾向が高い食材]- 測定結果(主に給食へ使用の可能性のある食材)
こちらは、各都道府県や自治体、厚生労働省、生協の独自測定などの農水産物の検査結果のなかの数値が検出された2000例以上から、特筆すべき食材の測定結果をコンパクトにまとめた表です。
これらは、「比較的汚染が低いと思われる地域にもかかわらず検出例がある」あるいは「当市の給食でも同産地のものが使用されている」または「子どもの身近にある食材」という視点でデータを抜粋しています。
当市の給食で同産地のものが使用されている例としては、全て1キログラムあたりのベクレル数で、しいたけ180,米47、大豆96、さつまいも57,タラ70 などがあり、測定の必要性を感じます。
また、果物やさつまいもは子どもが好んで食べることが多く、一度の摂取量が多くなります。汚染の傾向が高いうえ、ミカンひとつで子ども茶碗一杯分のお米と同じくらいの量となるため、注意が必要です。

2011年の7月に460の値が出た二条大麦は、当時の暫定基準値500bq/kg以下ですから、同程度の物が出回った可能性もあります。
大豆も96や77の値が出ていますが、基準値以下なので出荷されています。
事故から年数が経てば数値は下がる傾向になると予想されますが、麦や大豆は加工食品などで数年後でも提供される可能性があり、長期の注意が必要かと思われます。


■資料3 [放射能汚染傾向が高い食材] - 移行や濃縮の懸念条件および傾向
最初は「セシウムの移行係数」です。
100bq/kg の土壌や原木から、農作物へセシウムが移行する割合を示したものです。
参考までに、★の数で危険度を表してみました。
白米は低めの移行係数ですが、水により移動するセシウムは、田んぼの中での濃度の差が激しく、同じ田んぼの取水口と排水口でも値が変わるような報告もあり、汚染の傾向
がつかみにくい食材です。ふと高い数値がでる可能性もありますし、摂取量が多いということもありまして★が多くなっています。
次に下の段です。
「生育条件や環境による、セシウム移行や濃縮の懸念」です。
懸念される条件を調べてみました。

「地表(あるいは木の表面)近くに、浅く広く根を張る植物および菌類」
土壌中のセシウムの大半は地表近くに滞留しているため、強く影響を受ける可能性が高いと考えられます。例として、タケノコ、キノコ、フキノトウ、ワラビがあります。

「水棲植物」
放射性物質は水により流され移動・集積し水の底の泥に蓄積するため、水底で育つ植物は強く影響を受ける可能性が高いと考えられます。
例として、レンコンがあります。

「事故後の養生シート等の利用による再汚染」
今年の春頃になって基準値を超えた作物や、今まで不検出が続いていたのに数値が出たりする作物が突発的に何例かありました。原因の可能性として、昨年度の事故直後の
放射性物質が付着したままのシート等を再利用することにより、汚染されてしまったらしいとの報道や報告がありました。

「乾燥による濃縮」
水分が減り、比重が軽くなるので、キログラムあたりのベクレル数が高くなります。
また、乾燥のための天日干しの際の舞い上がりのほこり等による汚染の懸念もあります。

「土壌の性質とセシウムの移行」
酸性土壌はセシウムを結合しにくく、その分植物への移行が進みやすいと考えられるので、酸性土壌を好む栽培樹木は強く影響を受ける可能性が高いと考えられます。
チャ、クリ、カキ、ウメ、モモ、ミカンなどです。

これらの条件や、植生の農作物が比較的汚染が高い傾向があると報告されています。
こういった情報と、先程の計測結果を照らしあわせていくと、汚染の傾向が高い食材というのが多少は見えてくると思います。


■資料4 [他自治体の給食への取り組み]
近隣自治体の放射能測定状況、放射性物質が検出された給食食材への対応、他自治体の給食食材検査の検出限界値をまとめました。こちらは全て本陳情作成メンバーが各自治体へ直接電話し聞き取り調査を行ったデータに基づき作成しました。


■資料5 [セシウムの蓄積と内部被爆]
こちらでは、私達が内部被曝をなぜ懸念するか、ということを簡単にまとめました。
右上の図は、子どもが1キログラムあたり100ベクレルの米をお茶碗一杯分食べるということを絵にしてみました。
現在の一般食品の基準値は、1キログラムあたり100ベクレルとなっています。
子ども茶碗1 杯で、約100グラムなので、1食分のお米には10ベクレル含まれており、体に10ベクレルの放射性物質が入るという計算になります。
元々、人体にはカリウム40 などの天然の放射性物質が含まれていますが、
食物を通して人体に摂取されたカリウム40は摂取と排出のバランスにより一定の濃度に保たれており、カリウム豊富なバナナを食べたからといって被曝量が増えるというようなことはありません。
他の自然界に存在する放射性物質とは元々バランスがとれています。
人工の放射性物質は、それに追加される形で被曝量が増えるから危険なのだということです。
真ん中のグラフを御覧ください。
これはICRP 国際放射線防護委員会から引用した図です。
ICRP は日本政府が様々な規制値を決める指針にした「勧告」を出している機関です。
このグラフは、横が時間軸で右に行くに従い月日が流れます。縦軸が体内のベクレル数です。
一番上まできている右肩上がりの線が「1日あたり10ベクレルのセシウム137 を慢性的に摂取し続けた場合」のシミュレーションです。
先程の基準値である100bq/kg のお米をお茶碗1杯食べた場合と同じ量になります。
約200日で1000ベクレルが体に蓄積され、約600日で1400ベクレルとなり、その後拮抗安定し、蓄積は続きます。
さらに、一番下の線でもわかりますように《現在の検出限界値である10bq/kg のお米をお茶碗1杯食べた場合と同じ量である》1 ベクレルでも、約400日で200ベクレ
ル蓄積されるので少量だからといって見過ごし、摂り続けることはできるだけ避けるのが最善かと思います。
一番下の図は、チェルノブイリ原発事故で被曝した方々の罹患割合の図です。
5年後より様々な疾患が増えていることがみてとれます。
変化は月日が経ってから現れはじめ、健康被害はガンだけではなく、様々な不調が増えるという例です。

資料の解説は以上です。




本陳情は2012年6月25日の小金井市議会本会議で、賛成多数で採択されております。
市議会本会議での採択の詳細はこちら

本陳情の署名は、募集期間が1週間でしたが、2475人の署名があつまりました。
短期間にもかかわらずこのように多くの署名が集まったのは、東日本大震災にともなう
原子力発電所の事故以来、「内部被曝」の危険性が懸念されるようになり、その状況と
不安が今もなお続いていることを表してるのだと思います。
食物摂取による内部被曝は、とくに子どもへの注意が必要ですが、工夫や計測などの対
策により、軽微に抑えることが可能であると考えています。

本陳情の内容は、ごく簡単にまとめると「給食を安心して食べられるように、食材を効果的に計測してほしい。計測の体制が整うまでは、汚染されやすい食材は産地を選ぶか一時的に使用を控えて欲しい」ということです。

一部の食材の産地を選ぶか一時的に使用を控えるというのは、あくまでも暫定的な措置であり、主旨は「効果的な測定を望む」ということです。
効果的な測定をいうことはどういうことなのか、それをごく簡単に導入的ではありますが、短い資料としてまとめ、口頭陳述の際に市議会へ提出しました。


低線量内部被曝の影響とは、因果関係が不透明でわかりにくいものです。
給食は、放射線の影響を受けやすい子供たちが、長期にわたり、くりかえし食べるもの
なので、将来に禍根を残さないようぜひとも安全で安心な食材の提供をお願いしたいと思う親たちがあつまり、このような陳情を出す運びとなりました。



本記事内のリンク先一覧
陳情書
陳情の資料
口頭陳述(本陳情の内容の補足、資料の解説、意見など)
署名依頼のチラシ(内部被曝注意喚起の簡単な説明など)
市議会本会議での採択の詳細



資料室 | 03:43:04

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